研究活動
日時:2023年2月25日(土)15:00~17:45
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 1021教室
※キャンパスマップはこちら
予約不要・入場無料
ベルリンに在住するシリア人作家サーレハ氏は2010年代の祖国の混乱の中で「シリアは世界の縮図、世界はシリアの拡大図」と述べました。ロシアのプーチン政権に支えられたアサド政権による自国民の弾圧は広く知られましたが、その後に似たような、あるいは関連する構図として香港やミャンマー、ウクライナの危機ともつながっていきました。現在も続く自由の弾圧の問題ともからめて、世界の政治的課題として何が語られるべきかについて講演します。
講演者:ヤシーン・ハージュ・サーレハ(シリア人作家)
モデレーター:岡崎弘樹(亜細亜大学)
通訳:森晋太郎(アラビア語通訳)
司会:山本薫(慶応大学)
プログラム:
15:00 趣旨説明
ドキュメンタリー『記憶への旅』の上映
16:00 サーレハさんの講演 「「世界の縮図」としてのシリア問題」
17:00 Q & A セッション
17:45 終了
問い合わせ先:projectwatan3@gmail.com
<サーレハ氏の略歴>
シリア人作家。1961年、ラッカ生まれ。1980年、アレッポ大学医学部在学中、反体制派民主化組織に所属していたため当局に拘束され、1996年まで収監される。2000年代に「ハヤート」ほか汎アラブ紙上でシリアやアラブの政治・社会・文化に関する論考を発表、2011年以降はシリア革命に参加した代表的知識人として世界的に注目され、「ガーディアン」「ル・モンド」「ニューヨーク・タイムズ」などに論説が翻訳掲載されている。ジャーナリストとしての業績により2012年プリンス・クラウス賞(オランダ)、2017年クルト・トゥホルスキー賞(スウェーデン)受賞。革命以後に国内潜伏生活を続けるも2013年、トルコに脱出。2017年以降ドイツに滞在。多数の著書が欧米語に訳され、邦訳として『シリア獄中獄外』(みすず書房、2020)がある。
主催:科研費若手研究「近現代アラブ思想・文学における「共存」構想とその実践」(研究代表者:岡崎弘樹)22K12988
共催:科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究」(研究代表者:岡真理)20H00006/科研費基盤研究(A)「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」(研究代表者:酒井啓子)21H04387/科研費若手研究「現代イスラーム圏におけるユマニスムの再構築」(研究代表者:鵜戸聡)19K20526